てのりの読みもの

サロンのホームページ、AIにどこまで任せられる?

ホームページ屋さんが実際に試して感じた、任せられることと、お店のために考えたいこと。

/ てのりデザイン

AIは、サイトの叩き台や具体的な修正を形にする力になってくれます。ただ、誰に来てほしいのか、どんな印象を持ってもらいたいのか、できたものがそれを伝えているかは、お店のことを知ったうえで考えたいところです。

まずは、自分のサイトを丸投げしてみました

きっかけは、「完全に丸投げしたら、どこまで作れるんだろう」という興味でした。既存の自分のポートフォリオサイトのデータを渡して、実績をもっと見やすくしたい、案内やフォームを整えたい、とお願いしました。

当時はターミナルという、ちょっとハッカーみたいな画面から使っていました。最初に出てきたものは、正直、見た目も中身も微妙。パワポのテンプレートみたいな、機械的で均一な感じがありました。

それでも、叩き台になるコードがこのスピードで出てくるのか、という驚きはありました。何度か修正を頼んだものの思うようには直らず、「まあ、こんなものか」と一旦放置。2026年6月まで眠らせていました。

作る速さだけでなく、修正のやりとりが変わりました

再開したのは、ハマり始めたガーデニングのアプリを作ってみたくなったからです。その間にAIは進化していて、具体的な修正指示が反映される精度が、以前より良くなっていました。

私が使った環境では、出来上がったものを横の画面で確認できたり、コメントで「ここ!」と場所を指定できたりします。やりとりの往復が減り、形にするまでがスムーズになりました。

最初から全部が良い仕上がりになるわけではなく、デザインや内容への修正指示は必要です。それでも、叩き台を作ることや、具体的な変更を形にするところは、ずいぶん任せやすくなったと感じます。

フォームを作ることと、問い合わせやすくすること

例えば、自分のサイトの問い合わせフォーム。相談したいことを選べるようにし、自由に文章を書く欄は必須にせず、「決まっている範囲で構いません」という案内を入れました。

まだ相談内容がまとまっていない人でも、問い合わせやすくしたかったからです。ここは私の判断でした。

フォームを形にしてもらうことはできても、どんな人が、どんな気持ちで開くのかは考える必要があります。ぱっと見でページができていることと、実際に見る人にとって使いやすいことには違いがあります。

サロンのサイトなら、先に「どう思ってもらいたいか」を

サロンのホームページを作るなら、私はまず、どんなお客さんに来てほしいのかを伺いたいです。カジュアルで気軽に来られるお店なのか、上質な空間でリラックスする時間を提供するお店なのか。リニューアルなら、今はどんなお客さんが来ているのか。

つまり、どんな印象を持ってもらいたいかを、作り始める前に考えるということです。そのうえで、どんな見た目や言葉なら伝わるかを考えます。サロンの内装やマーケティングともつながる部分です。

ぱっと見は問題ないサイトができても、それがお客さんの心に届くかどうかは別の話。AIで形にするのが速くなったからこそ、この部分を大切にしたいと思っています。

生まれた時間を、お店を良くするために

AIで作ったサイトが悪いとは思っていません。私も使っていますし、今後は当たり前になって、オーナーさん自身が作る場面も増えていくと思います。

その中で、どこかで見たような仕上がりから、お店ならではの良さが伝わりにくくなることはあるかもしれません。これは私自身、いかにもAIで作ったイラストや広告を見て「ああ、またか」と感じることがあるからです。

自分で作る場合も、制作を依頼する場合も、誰に来てほしいのか、どんな印象を持ってもらいたいのかを考えることは大切にしたいです。

制作の時間が減ったことで、私には、お店をもっと良くするために何ができるかを考える余裕ができました。困っていることはないか、それを改善する仕組みも作れるかもしれない。ホームページの先まで考えられるようになったのは、大きな変化です。

AIで作ることが当たり前になっていくからこそ、お店の良さが埋もれないように。一緒に考えて、育てていける存在でありたいと思っています。

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